転職理由で一番多いのが、現在の収入に対する不満です。gooが2005年に実施した「転職したいと思う理由」のアンケート結果でも「より多くの収入を得たい」が1位になっています。「やりがいのある仕事をしたい」、「新しいことにチャレンジしたい」が2位、3位と続きますが、もうひとつおもしろいデータがリクナビNEXTから発表されています。同じ2005年に集計されたもので、「退職理由のホンネランキング」として「上司との人間関係」が1位、2位が「給与が不満足」という結果です。
転職に成功するかどうかは、この転職理由に大きく左右されます。「仕事がうまくいかない」、「職場での人間関係がうまくいかない」、現在の職場で何らかの問題を抱えていると、どうしても愚痴りたくなります。ところが、このようなネガティブな理由による転職は失敗する危険性が非常に高くなります。転職先でその問題が解決する保証はないわけです。同じ様な問題を抱えて更に転職を繰り返す結果にもなりかねません。
転職したいと思ったときは、まず自分の気持ちを冷静に判断することです。自分ではわかっているつもりでも、潜在的な転職理由に気がついていない場合もあります。なぜ転職したいと思うようになったのか、リストアップしてみることです。その理由を何度も見直していると、自分の転職に対するホンネが見えてくるはずです。そこで初めてその理由で転職することに問題がないかどうか、判断するわけです。先輩や友人に転職理由を話して、アドバイスを受けるのもいいと思います。
夢と希望を持って仕事をするというのは誰しも願う理想の姿です。仕事に満足感を得ることができれば、生活の安定ばかりではなく、日々の活動に潤いが出てきます。どうしても現在の職場に満足ができない場合、転職を考えるのはある意味、自分の人生を豊かで納得いくものにするための当然の選択肢であると言えるでしょう。転職することはひとつの判断として正しい行動ですが、その行動に踏み切るプロセスが重要であるということを認識する必要があるのではないでしょうか。